衛星リモートセンシングやGISなどの地理空間情報を利用し、それらデータの解析を通じて、地球環境や地域環境の状況を認識し、環境問題の対応策や環境保全に活かすことができます。
右上の図は、高頻度で観測されている衛星データを解析することによって、植生の成長期間の始まりを地域レベルにて推定した例です。山岳域などの標高の違いによって、春の訪れの時期が異なることが分かります。このような解析を、長期間において継続することによって、地球温暖化が植生に及ぼす影響を地域レベルにて検出することができます。
右下の図は、衛星データと地上で観測された大気汚染物質(オゾン)の濃度データを組み合わせ、データ解析をおこなうことによって、オゾンが農作物や森林などの成長に及ぼす影響を広域で評価した例です。